世界の片隅でひっそりと呟く

アラフィフのサラリーマンです

西太平洋国家構想

というのを考えました。

どういうものかと言いますと、日本は今まで東アジアの一員とされておりましたが、今後は立ち位置を変えて西太平洋の一員ということにしましょう、という主張です。

理由はお話しするまでもないと思います。

『東アジアの一員』というのが嫌なんです。

Wikipediaによりますと東アジアのエリアに入る国家は、

中国・モンゴル・北朝鮮・韓国・日本・台湾

6ヶ国しかないのにそのうち3ヶ国がアレな国ですね。

更に韓国マスコミが多用する『北東アジア諸国』の場合は、東アジアからモンゴルと台湾を抜いた4ヶ国を指しているようです。この4ヶ国のうち法治国家は日本だけです。この4ヶ国で『東アジア共同体』を作ろうと呼びかけている元首相がいますが、正気の沙汰とは思えません。

 

古来、日本は中国からの影響を強く受けて来ました。古代の日本は積極的に中国に学びに行きましたし、中世に至っても中国のお金を使っていました。西から文明が一方的に流入していたわけです。この頃までの日本は、紛れもなく東アジアの一員だったと言えるでしょう。その流れが止まったと言えるのは江戸時代になってからでしょうか。20世紀になるとその流れが逆転します。現代の文化の流れは、東のアメリカから流入し、西の中韓に流出しています。流出してはいますが、肝心の国家体制、日本政府の言う基本的価値観については全く共有できていません。貿易では非常に密接な関係にあるものの、とてもとても国家の共同体を作れる状態ではありません。これで「東アジア共同体を作ろう」などという主張を聞くと「それ何の罰ゲームやねん」という感想を抱く人の方が圧倒的に多いでしょう。

 

そこで『西太平洋国家構想』です。

東アジアでは孤立してしまっている日本ですが、周りは決して敵ばかりではありません。南西に目を向ければ台湾・フィリピンという民主主義かつ資本主義かつ法治(ドゥテルテ大統領ちょっとアレですけど)国家が存在します。真南に目を向ければパラオミクロネシア連邦という日本統治の名残りのある国家もあります。東は同盟国のアメリカです。台湾もフィリピンも同じくアメリカの同盟国です。このメンバーなら共同体を作っても違和感ないでしょう。

ただし、EUのように通貨統合などやったら日本がドイツのように一人勝ちとなってしまうのは目に見えているので、それは遠い将来の課題として財政統合と合わせて行うことにして、まずは国防と外交の統合を目指す。急ぐ必要はありません。台湾は難しい立場にありますし。とりあえずは、今までは『日本は東アジアの一員として…』と言っていたところを『日本は西太平洋の…』に変えるだけ。台湾とフィリピンに言及する時も同じ表現を使う。それだけで日本は特亜3国とは違うグループなのだと世界にアピールすることができます。

今後の勢力圏のラインは日本海から東シナ海台湾海峡南シナ海です。もう北東アジアは嫌です。